【エルメス】ケリー＆バーキンの中で、もっと価値が高くなる！色別 &リセール価格BEST3／第8回

今までの物を再活用する。単純に捨てるのではなく、リユースしていく。ファッションも然りで、ブランド品をもっとリユースしていこう！と。そんなサステナブルな循環社会を作るために、ファッションでできることを考え、ハイブランド専門のオンラインリセールを展開するRECLO社長の青木さんと、MADURO総編集長の大久保による連載が「MADURO SUSTAINA CLOSET powered by RECLO」。連載第8回のテーマは「エルメスで大人気のケリーとバーキンの中で、これからもっと価値が高くなるBest3」です。

大久保 前回、エルメスのケリーとバーキンの中で、これからもサステナブルに価値が上がっていくモデルについて、お聞きしました。で、今回はリセール市場で、実際の人気色Best3と、買取相場価格Best3を具体的に挙げていただきたいと思います。

青木　エルメスのケリーとバーキンは高額な商品で、トレンドに左右されにくい、永久不変の憧れアイテムです。だから、ベーシックな色が、不動の人気です。サステナブルな定番人気色Best3を挙げると、ブラック、ブラウン、グレー、さらに次点としてベージュ。でも、ここ数年でその人気Best3の定番色の順位を変えるくらい、人気が出てきた注目色が「エトゥープ」。グレーとベージュの中間的な色で、わかりやすく言えばグレージュ色。最近ではビビッドカラーも人気上昇中です。かなり派手めなネオン系のピンクやイエローを選ばれる女性も増えています。だから注目カラーBest3を挙げるとしましたら、グレージュ、ビビッドピンク、ネオンイエロー、次点で派手ブルーといったところでしょうか！

大久保　ビビッドなネオンカラーが人気なのは、昨今ラグジュアリーモードブランドが、みなストリートによっているのが要因でしょうか？ 10年くらい前は、エルメスのバッグで言えば、ペールトーンのブルーもよく見かけましたよね。

青木　淡いブルーは、今でも人気です。ファッションにおける、色のトレンドや人気は時代によって変わっていきますが、エルメスのバッグでもそういった傾向が一部見受けられます。2000年代に入ってから、ベーシックなシック色以外も、人気を得るようになってきました。先程挙げた定番人気シック色Best3のケリーやバーキンをすでに所有している人が、さらに色バリエーションとして、定番色以外の派手色を購入するパターンが多いようです。

大久保　いわゆるケリーとバーキンのリピートユーザーが派手色、新色を求めるので、通な選択肢として人気があるのですね。うちの妻も淡いピンクの小さなサイズのケリーを持っていますが、着物を着る時に重宝しているようです。着物って色柄が華やかだから、ブラックやブラウンなとのシック色だと合わないようです。

青木　ケリーとバーキンを比較すると、バーキンの方が少し人気が高めです。しかし、最近は小さいサイズが豊富なケリーで、ビビッドカラーも増えてきましたので、大久保さんの奥さまのような選び方、使い方をされる女性が増えています。着物や旬なストリートミックスといったファッションには、確かにマッチしますから。

大久保　トレンドに敏感な人は先取りした色を選び、それが先物買いになり、後で市場の人気が付いてくる感じですね！

青木　確かに！定番のシック色だけの選択では、ファッションとして、ちょっと面白味がないし、お洒落したいことがファッションの大前提であれば、当然、シック色以外に食指が動きますよね。

大久保　そうなると、リセール市場の鑑定士の方は、トレンドを読む力も試されますね。

青木　その点、弊社のRECLOは、日本だけでなく世界中のマーケットやトレンドを鑑みてますので、先物買いやこれから人気の出る色やアイテムに強いと自負しています。

大久保　では、RECLOさんでの、ケリーとバーキンの買取相場価格Best3を教えてください！

青木　了解しました。

●ケリーのリセール市場買取相場価格Best3
①買取相場価格130万円前後
サイズ：28cm
色：ブラックorグレー
革の種類：トリヨンクレマンス
金具の種類：特になし

②買取相場価格130万円前後
サイズ：32cm
色：ブラックorグレー
革の種類：トリヨンクレマンス
金具の種類：特になし

③買取相場価格100万円前後
サイズ：25cm
色：ビビッドピンク
革の種類：トリヨンクレマンス
金具の種類：特になし

●バーキンのリセール市場買取相場価格Best3
①買取相場価格150万円前後
サイズ：30cm
色：エトゥープ
革の種類：トゴ
金具の種類：ゴールド

②買取相場価格140万円前後
サイズ：25cm
色：ブラック
革の種類：エプソン
金具の種類：シルバー

③買取相場価格140万円前後
サイズ：25cm
色：グリアスファルト（ベージュ系）
革の種類：トゴ
金具の種類：ローズゴールド

※いずれもRECLO調べ。状態、時期によって変動する場合があります。

大久保　なるほど、ケリーのビビッドカラーはトレンド感はありますが、総じて定番なシック色が鉄板で、買取相場価格も高めなんですね。

青木　そうです。リセール市場でも、それだけケリーやバーキンは、人気のサイズや色、人気の革の種類から金具の種類まで細かいデータが求められていて、RECLOにはそのデータベースがあるんです。

大久保　そうなると、エルメスの他のバッグの中でも、ケリーとバーキンといった4番打者だけでなく、名選手的なバッグや、これから注目されそうなバッグのデータもありそうですね！

青木　ありますよ、意外な強打者が（笑）。では、その辺りのお話は次回で。

大久保　エルメス好きな人は、絶対にそちらの話も興味がありますね！次回、お楽しみに！

RECLO
代表取締役社長 Founder/CEO
青木康時さん
事業会社4社のスタートアップ創業に携わる経験を経たシリアルアントレプレナー。2012年11月に現法人を設立し代表取締役社長に就任。日本最大のラグジュアリーブランドの委託販売＆買取サービス「RECLO(リクロ)」の運営をしている。大手企業との提携や、海外180カ国での同時併売システムにより、正規品保証のグローバルリセールプラットフォームを展開。二児のパパとしても活躍しており、読者パパ代表としてMADUROにも度々出演している。