TOP / LIFE / UA、Dragon Ashらが出演!初日グリーンルーム フェスティバル’22をレポート
UA、Dragon Ashらが出演!初日グリーンルーム フェスティバル’22をレポート

UA、Dragon Ashらが出演!初日グリーンルーム フェスティバル’22をレポート

いよいよ夏フェスが戻ってきた! 「グリーンルーム フェスティバル」は、音楽とアートからサーフ&ビーチカルチャーを伝えていこうとする近郊型野外フェスティバル。先日横浜で開催された初日の様子をレポート。

もはやベテラン・ヒップホッパーの域に?SIRUP(シラップ)

デビュー5周年、3回連続出演のSIRUP。この観衆、着実にビッグネームの仲間入りです。
(sic)boyの勢いのあるステージに対抗するのは、3回連続出演のSIRUP。大きな拍手の渦の中、ライブ中盤名曲「LOOP」では、都会的で洗練されたメロディラインに、まだ午後2時すぎなのに観衆はメロウな空気を吸い込んで酔いしれていました。

しかも今回、毎度クライマックスになる大ヒットチューン「Do Well」をラストに持ってこないあたり、デビュー5年、晩秋の初武道館ライブに臨む、余裕のセトリにも、アーティストとしての大きな躍進を感じました。

SIRUP【今後の音楽フェスの出演情報】
7月10日「City Connection powered by Manhattan Portage」(東京・SOUND MUSEUM VISION)、7月24日「LuckyFM Green Festival’22」(茨城・国営ひたち海浜公園)、8月6日「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2022」(千葉・蘇我スポーツ公園 )、8月20日「AREA DIP 2022 in MIDNIGHT SONIC」(千葉・幕張メッセ)、9月25日「GREENROOM BEACH」(大阪・SENNAN LONG PARK)
やっぱりみんな「Do well」したかったんですね。

フードコートは、お洒落メニューに、お酒も解禁で大盛況

全部食べたくなる、食欲をそそるディスプレイといい香り。
さて、ここでちょっと休憩。2つのステージの間にあるフードコートへ潜入。有名アパレルブランドが運営するグルメバーガーや、タコスやタコライス、三崎で取れたマグロをはさんだマグロドックなど全部食べたくなるようなメニューがいっぱい。

しかも今年は、ビールやチューハイなどのお酒も解禁。日焼けと酒焼けの区別がつかないくらいみんないい顔色に変わっていました。

どのブースもすごい行列。買うまでに30分以上はかかりそうな大盛況ぶりも、「いい音楽に、いい料理、そしていいお酒で、サイコーの時間」と並んでいる誰もが幸せそうです。
開場時から、どのお店の前もずーっと列をなしているフードコート。
グリーンルームのグッズは、サーフカルチャーからインスピレーションを受けたシンプルで楽に着こなせるデザイン。とても人気が高いので…。
開場から30分程度で、Tシャツやタオルは完売したそうです。

休止中のSuchmos(サチモス)からTAIKING(タイキング)がソロ参戦。

心地よいポップロックを奏でるTAIKING。
父親は、元サッカー日本代表の戸塚哲也さん。
フードコートでマグロドックにかぶりついていると、「Stay Tune in 東京Friday night〜」と聴き覚えるのあるメロディが耳に飛び込んできました。次にBLUE SKYに立つTAIKINGがサウンドチェックでSuchmosの代表曲を奏でていたのでした。

TAIKINGがボーカルの「Stay Tune」は本当にレアもの。何よりそのサービス精神がうれしいです。もちろん、甘いボーカルで極上のポップロックを展開したソロのステージも大いに沸かせていました。
熱を帯びたギターソロは、Suchmosの時以上に観客を熱狂させました。
いたるところに幸せな気分になれるモニュメントが。

日本のヒップホップをメジャーにした、KICK THE CAN CREW(キック・ザ・カン・クルー)

今日はどんなパフォーマンスを繰り広げるのか、楽しみでしかたないです。
次にメインステージに登場したのは、日本のヒップホップをメジャーシーンに押し上げたKICK THE CAN CREW。3MCという今では珍しいスタイルをずっと貫いてきた彼らのステージはとにかく楽しかった。

パジャマのようなユニークな衣装で、大ヒット曲「千%」「イツナロウバ」「アンバランス」など激アツなナンバーで畳みかけ、聴衆をとりこにしていきました。

KICK THE CAN CREW【今後の音楽フェスの出演情報】
8月11日「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2022」(千葉・蘇我スポーツ公園)
大ヒット曲ばかりだからみんなノリノリでした。
車いすの方も安心して参加できる配慮はSDGsです。

意外なくらい、しっかりロックしていた優里。

優里ファンたちがずらっと前方に集まっていました。
キックの余韻に浸っていると反対のステージが妙にざわついています。少し日が傾きかけたBLUE SKYの、次のパフォーマーは優里。グリーンルームへのブッキングはちょっと意外な気がしましたが…

令和を代表するヒット曲「ドライフラワー」は惜しげもなく前半に。しかし、セトリは、ほぼロックなニュアンスが強くて、甘くハンサムな容貌とは逆のやんちゃで音楽大好きなスピリットをしっかり披露してくれました。

優里【今後の音楽フェスの出演情報】
6月5日「百万石音楽祭 2022 〜ミリオンロックフェスティバル〜番外編 in 信州」(長野・ビッグハット)、7月24日「OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2022」(大阪・舞洲スポーツアイランド)8月11日「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2022」(千葉・蘇我スポーツ公園)8月21日「SUMMER SONIC 2022」(千葉・ ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセ )
優里のパフォーマンスは想像以上の迫力でした。

メイン会場外にも楽しみはいっぱい

ライブ会場の外には、ギャラリーや協賛企業のブースが。
ポートラウンジへ続くゲート。
DJたちが響演するポートラウンジ。
銀色のビークルが素敵なDJブース。

Kj(ケイジェイ:降谷建志)のボッコボコの腹筋にも乾杯、Dragon Ash(ドラゴン・アッシュ)

昨年もグリーンルームに登場したDragon Ash。
めちゃくちゃクールな新曲「Tiny World」から始まったステージは、自信に満ち溢れていました。「バンドマンを欲する奴らがいる限り、そのそばにいる」とハートフルなメッセージを投げつけ、今は亡きhide(ヒデ)の「ROCKET DIVE」をレパートリーに加えるあたりも心憎い演出だと思いました。

そして締めくくりの「FANTASISTA」では、タンクトップを脱ぎ捨てたKjが見事な腹筋も披露。ジェンダーを問わず会場をざわつかせました。

Dragon Ash【今後の音楽フェスの出演情報】
7月9日「京都大作戦 2022〜今年こそ全フェス開祭!〜」(京都・山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ)、7月31日「OGA NAMAHAGE ROCK FESTIVAL vol.11」(秋田・男鹿市船川港内特設ステージ)8月21日「Sky Jamboree 2022~one pray in nagasaki~」(長崎・稲佐山公園野外ステージ)
扇動するパワーはさすがです。
Kjの腹筋にも魅了されました。

LOVE PSYCHEDELICO(ラブ・サイケデリコ)でアコースティックにチルする

すっかり陽は傾きました。
もうすでにトワイライトタイム。これまでの音圧が強くて、少し疲労感を覚え始めた頃、ボーカルKumiのコケティッシュながらテンダーな歌声が癒しのひとときです。

和製サーフミュージックを感じる「Your Song」やちょっと切ないメロディラインが心を揺さぶる「Last Smile」などでチルアウト。しかし、サプライズだったのはボブ・ディランの「風に吹かれて」のカヴァー。ジーンっと。本当に心が潤いました。
二人だけのアコースティックセッティングながら、曲にも歌声にも気持ちのいい説得力がうかがえます。
さぁ、クライマックスへ。

前世は鳥だったのかもしれない!? UA(ウーア)が初日のトリ。

以前から屋外ライブにも積極的なUA。趣向を凝らしたコスチュームにも注目です。
眉と指から鳥の羽が生えた不思議なメイクで登場。その圧倒的な歌唱力はデビュー当時からまったく衰え知らず。鳥のように自由に、平静を飛び続け令和に舞い降りたディーバです。

「太陽手に月は心の両手に」「リズム」「黄金の緑」「雲がちぎれる時」「甘い運命」など、ほぼベスト盤のセトリ。そして、締めくくりはこのフェスに合わせたような名曲「プライベートサーファー」。プリミティブで優しい歌声が静かに初日の帳を下ろしていくようでした。

UA【今後の音楽フェスの出演情報】
6月4日「頂-ITADAKI-2022」(静岡・吉田公園特設ステージ)
ディーバとしてシーンに君臨してきた歌唱力は圧巻。

ロックフェスのようなグリーンルーム

余韻に浸りながら帰路へ。
記録では最高気温が26.8℃だった横浜。しかし、港湾部で水面からの反射も強い会場では、心地よい海風とともにもっと真夏の気分を楽しめました。

28日のタイムテーブルは、比較的ビッグネームが多くて、なんだか大型ロックフェスに来ているような感覚を覚えました。

また、どのアーティストもMCで口にしたのは、「いろいろ大変な世の中だったけど、またこうして開催されてとてもうれしいです。主催者の方々、今日来てくれた人たち本当にありがとう!」という感謝。僕たちも、大好きな、大切な音楽の火を、これからも絶やさないようにしなければと強く思いました。

初日は、例年よりちょっと熱いグリーンルームでした。
ネオンサインにも日の名残を感じます。
最後のサプライズは、家路を見送るように、赤レンガ倉庫の壁面にクジラのプロジェクションマッピング。
鶴田茂高(ツルタシゲタカ)
気持ちいいと感じた音を多くの人に伝えたいと願う音楽愛好家。グルメ、酒、ファッション等もお伝えします。
67 件
  • SHARE   
  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • Pinterest
同じカテゴリの記事一覧
RECOMMENDS