CAR & BIKE
2025.02.04
【頭文字D】聖地巡礼「ハチロクドッカンターボ秋山渉戦・正丸峠」と付近のスポット巡り
クルマ好きなら一度は読むであろう、走り屋マンガ「頭文字D」(講談社)に描かれた、実在する峠をジムニーで快走。作中に登場する西武秩父駅付近のスポットにも立ち寄ってきました。頭文字Dの名場面を峠の画像とともに振り返ります。
今回の目的地「正丸峠」とは
今回の目的地、正丸峠は埼玉県飯能市にある古い峠道です。作中では主人公「藤原拓海」とトヨタ・AE86レビンのドライバー「秋山渉」とのバトルとなった場所として描かれています。正丸峠編は主人公の愛車トヨタ・AE86トレノに新しい高性能エンジンが載せ替えられてから最初のバトルで、戦闘力アップしたトレノと藤原拓海の速さが秋山渉の名言とともに証明される、鳥肌モノの回となっています。
奇しくも筆者のJA22Wジムニーも昨年エンジンを載せ替えたばかりで、ユーロビートが流れる車内で主人公とのシンパシーを勝手に感じながら峠へ向かいました。
奇しくも筆者のJA22Wジムニーも昨年エンジンを載せ替えたばかりで、ユーロビートが流れる車内で主人公とのシンパシーを勝手に感じながら峠へ向かいました。
2025年1月現在の正丸峠へのルート
作中では「名栗げんきプラザ」側からスタートして国道299号側との往復を繰り返すコースになっていますが、執筆時(2025年1月現在)2024年に起きた斜面崩落の影響により名栗げんきプラザ方面からは登れなくなっています。そのため復路である国道299号線側から頂上を目指して、また同じルートを降りて帰るコースとなりました。
走行開始!
国道299号線を進み正丸トンネル手前から右折して、正丸峠が表示された青看板を曲がるとすぐに峠道がスタートします。
作中にある通り、荒れた路面に変則的なリズムのカーブ、老化したガードレールがとてもワクワクします! その反面、対向車が来てもすれ違うのが難しいポイントばかりで、非常に危険を感じます。また、冬場なので路肩には枯れ葉が積もっていて、どこまでが使える道幅なのかわかりにくくなっているので、より狭く感じられます。おそらく作中でも寒い時期だったはずなので、同様の状況だったのではないでしょうか。
クライマックスとなるトレノがレビンを追い抜くシーンでは、作品で再確認すると「正丸峠ガーテンハウス」前を通過するあたりとなっているので、おそらくこのあたり。作中では路肩に土砂が積み上げらているといったようなイレギュラーな部分が強調されて描かれていますが、実際にその付近で工事が行われていて、原作さながらの風景を味わえました。
作中で追い抜きの際に”「バカやってんじゃねぇ!!ここは追い抜きとかそういうのはなしなんだよ!!”(頭文字D13巻175Pより引用)と言っていますが、そのセリフに心から共感することができました。
頂上にある奥村茶屋
正丸峠の頂上には「奥村茶屋」があり、訪れるドライバーや登山客の憩いの場となっています。撮影当日は休業となっていたので、残念ながら入店は叶いませんでした。営業日が限られているので、食事をしたい方は注意した方がいいでしょう。
奥村茶屋付近にある登山道の階段は、頭文字Dの主要キャラクターである高橋兄弟が観戦した場所として描かれていて、ここも聖地巡礼スポットとなっています。
正丸峠付近にある立ち寄りスポット
今回立ち寄りスポットとして「西武秩父駅」と「道の駅果樹公園 あしがくぼ」に寄ってみました。西武秩父駅は作中でも描かれている場所であり、温泉施設やレトロな商店街がある観光スポットです。飲食店がたくさんあるので、食事や休憩場所として立ち寄るのにピッタリです。
峠の近くで休憩したいなら「道の駅 果樹公園あしがくぼ」がおすすめ。食堂とうどん店があり、さまざまなグルメが楽しめそうです。秩父の名物である「わらじカツ」も食堂のメニューにあるので、秩父に行かずに戻る人もご当地グルメを楽しめるのではないでしょうか。
旅の行先に迷ったら聖地巡礼がおすすめ
マンガ作品の聖地巡礼は、普段注目しないような場所が立派な「観光スポット」になるので、メジャーな観光地が苦手でも気軽に旅気分が味わえることがわかりました。今回取り上げた「頭文字D」は走り屋というニッチなテーマのマンガ作品ですが、先を予感しやすい伏線と優れた演出により、クルマに詳しくない人でも楽しめる素晴らしい作品だと思います。