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【涼と絶景】山梨の秘境「昇仙峡」の清流と絶景に癒され紀行

【涼と絶景】山梨の秘境「昇仙峡」の清流と絶景に癒され紀行

暑い日が続くので、涼を求めて山梨県甲府市にある景勝地の昇仙峡(しょうせんきょう)に向かいました。水墨画の風景のような切り立った奇岩が並び立つ溪谷をレポート。

ジムニーで向かい昇仙峡を目指す日帰り旅

昇仙峡は甲府市内から昇仙峡グリーンライン通り、点在する駐車場から徒歩で見物するのが定番になっています。今回は頂上付近の駐車場を目指して、ゆっくり麓から見物。昇仙峡の玄関口である長潭橋からクリスタルファウンテンまで、約6㎞の定番のコースを歩きます。

駐車場に停めていざ昇仙峡へ歩く

仙娥滝駐車場というほぼ頂上のところにクルマを停めて、コンパクトに見物していきます。平日にも関わらずたくさんの観光客が見られます。
観光地らしい土産物店の先にハイキングコースがあります。筆者は普段こういう場所に近づかないタイプなので、とても新鮮な気分に。
昇仙峡が珍しいのは、入口と出口が明確にあるわけではなく、下流と上流、さまざまな方向からアクセスできるようなっている点。現地に来るまでどういうなコースになっているのか分からず、リサーチ中は混乱しました。ここから最初に現れる仙娥滝が、昇仙峡のメインともいえるスポットです。

仙娥滝の水量は圧巻!ひんやりした空気が最高

仙娥滝は地殻変動で生じた滝で約30mの落差があり、見物スポットまで水しぶきが届く水量は圧巻。溪谷ならではのひんやりした空気とともにその流れを楽しむことができます。
滝から落ちた流れは大きな岩の間をすり抜けながら、かなりの勢いで下流へ流れ落ちていきます。渓流の沿いの歩道もかなりの傾斜がある造りとなっていて、昇仙峡全体が勾配のある溪谷であることが実感できます。
昇仙峡は地面の奥深くにある深成岩(マグマが冷えて固まったもの)が地殻変動によって、地表に現われてできた溪谷となっています。普段見ることがない岩石が顔を出したことで、訪れた人に珍しさや美しさを感じさせているような気がします。
天然のアーチである石門。ここも名所となっていて多くの人が記念撮影をしていました。歩いていても涼しいので、ここまで来た甲斐があります。

清らかな渓流と切り立つ峰が日常を忘れさせてくれる

底に苔が多く見られる清流にはイワナやヤマメが生息しているそうで、ここで獲れたものではないと思いますが上のお土産屋ではイワナの塩焼きが販売されていました。ここでルアーを投げてみたいですが、当然ここは禁漁区となっています。
ここ(上画像)が今回の終点である国の特別名勝にも指定されている覚円峰です。花崗岩が侵食したことにより形作られたもので、約180mの高さがあります。

調べてみると多くの水墨画の題材となった中国の世界遺産である黄山も花崗岩でできたものらしく、冒頭で水墨画のような風景と述べたのはあながち間違いではなさそう。やや黄色味がかった花崗岩と、ところどころにある緑とのコントラストが神秘的でした。
涼を求めて、普段行くことがない観光地に行ってみましたが、多くの人々を惹きつける場所には、神秘的な風景が新たな感動がありました。やはり暑い季節には、爽やかな溪谷がピッタリで、普段の仕事の疲れをリフレッシュすることができました。
取材・文/田中一馬
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