CAR & BIKE
2025.11.21
【DIYで車中泊】総額1万3000円余!JA22ジムニーに真のフラット空間を手に入れるベッド作り
イレクターパイプを使用した車中泊用ベッドキット作りに挑戦。JA22ジムニーはカスタム情報が少なく、手探りで設計から製作までやることに。思いのほか楽しい作業で、とても良い経験になりました。
快適な車中泊のためにはフラットなベッドが必要
これまで筆者のJA22ジムニーで快適な車中泊を行うために、さまざまな方法を模索してきました。新たな車中泊シーズンを迎えるにあたって、さらにモチベーションを高めるためには、完全なフラット化が必要。そこで、イレクターパイプによるベッドキットの作成を実行することに。
定番のイレクターパイプを利用してベッド作りに挑戦
イレクターパイプとはプラスチックコーティングされたスチールパイプのことで、車中泊DIYでは定番の材料となっています。段差のある車内にアジャストさせるには手間がかかりそうで利用するのを避けていましたが、今回はしっかり検討を重ねて材料を購入してきました。
使用するのは矢崎化工のインレクターパイプのキット。寸法や費用については後述します。
使用するのは矢崎化工のインレクターパイプのキット。寸法や費用については後述します。
入念に寸法を測り、一定のサイズでカットされているパイプを自身の設計に合わせて購入したものの、天板フレームの仮合わせの時点で、自分の設計が間違っていたことが判明。ジョイントの分延長されるため、予定と全く違う組み合わせになりました。
ただ天板部分は元々のカットサイズのままでフィットしそうなので、意外と簡単に完成しそうな気がしてきました。
ただ天板部分は元々のカットサイズのままでフィットしそうなので、意外と簡単に完成しそうな気がしてきました。
天板スペースを広く確保するために、悩んだのが左端に膨らむタイヤハウスの問題。助手席足元の狭い空間に脚用パイプを置く設計なので、一旦450mmのパイプを仮置きして高さを合わせたらギリギリで上を通すことができそうです。ジョイント部分すべてに脚を付けても問題なさそうなので、この高さを基準に作業を進めていきます。
面倒だと思っていたのは、長さ合わせのためのカット作業です。カット方法はローラーと刃が付いたパイプカッターにパイプを挟み、ぐりぐり回していくだけ。多少力が必要ですが、思った以上に簡単。「これならやれそう!」とモチベーションが上がってきました。
フラット化の肝となる脚の高さですが、精密に作ったところで車内のマットが沈んだり、脚の位置関係がずれると高さが変わるので、割とざっくり切りました。
また、高さ±20mm調整してくれるアジャスターを当てにしていたので、高くなりすぎなければある程度誤差が出てもいいやという感じで進めていきます。寸法の出し方はジョイント差し込み部分が30mmなので、ジョイント下部からフロアまでの高さプラス30mmで出しています。
また、高さ±20mm調整してくれるアジャスターを当てにしていたので、高くなりすぎなければある程度誤差が出てもいいやという感じで進めていきます。寸法の出し方はジョイント差し込み部分が30mmなので、ジョイント下部からフロアまでの高さプラス30mmで出しています。
これぞ大人のブロック遊び? いよいよ仕上げへ
最後の悩みどころはこの中途半端で不安定な位置の脚部分。ジョイントを後ろにずらして平らな部分に設定することも考えましたが、体の中央部分の天板フレームが間延びして強度が落ちそうなので、結局この形(上画像)にしました。
脚のすべり止めのためにアジャスターではなく、ゴムキャップを付けてみたら意外と良さそう。こうしたニーズに合わせたパーツが無数にあるのが秀逸で、面倒だと思って始めた作業に対しいつの間にか夢中になっていました。
矢崎化工のインレクターパイプは自由度が高く、想像力が掻き立てられるため「大人のLEGO」といってもいい素晴らしい商品だと思います。
脚のすべり止めのためにアジャスターではなく、ゴムキャップを付けてみたら意外と良さそう。こうしたニーズに合わせたパーツが無数にあるのが秀逸で、面倒だと思って始めた作業に対しいつの間にか夢中になっていました。
矢崎化工のインレクターパイプは自由度が高く、想像力が掻き立てられるため「大人のLEGO」といってもいい素晴らしい商品だと思います。
フレーム部分はかなりきれいにできました。フレームを設置した状態でもサイドブレーキやシフトに干渉せず。安定感も問題なし。我ながら非常に良い出来です。
寸法が決まったので接着作業開始。付属のスポイトでジョイントの隙間に流すだけで固定できます。この接着も非常に簡単でした。実際に使用してみて色々不満が出てきそうなのと、収納を考えて、脚部は接着せずに、天板フレームのみを3分割で接着してみました。
天板は塗装されたコンパネをホームセンターでカットしてもらいました。エアマットを敷くので、合皮の貼り付けといった表面仕上げのための加工は行いません。ただ搬入して帰ったところ、木くずが落ちたので、断面の処理が必要そうです。
家に余っていた防水テープを側面に貼ったらいい感じ。鋭い角部分による車内シートやエアマットへのダメージも防げそうです。
ついに完成!その寸法と費用は?
ついに完成! 水平もとれてサイズ感もちょうど良い感じです。工具や接着剤を含めた費用は総額1万3702円。思ったより費用がかさみましたが、工具類はこれからも使えるのと、何でも作れるという自信が付いたので高く感じません。
上の画像はざっくりと寸法図です。フレームの脚の長さについては適宜調整が必要な部分で、正しいわけではないので目安程度に記載しておきます。
助手席部分の脚はカットしなくても問題なさそうですが、シフトレバー側がやや高くなります。天板フレームに関してはカット無しで上記の形にできるので、フレーム作成作業としては助手席脚部を除いた6本の脚をカットするだけでこの形にすることが可能です。
助手席部分の脚はカットしなくても問題なさそうですが、シフトレバー側がやや高くなります。天板フレームに関してはカット無しで上記の形にできるので、フレーム作成作業としては助手席脚部を除いた6本の脚をカットするだけでこの形にすることが可能です。
サーマレストのマットを置いたらこのような感じ。色々改善点はありますが、実際に使うのが楽しみ。次回は実際に車中泊に持っていってテストするので、ぜひ楽しみにしていてください。
取材・文/田中一馬





















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