DINING
2025.09.09
【ラーメン】満足感! 東京・大門「らーめんバリ男」で対面した豚と極太麺
がっつり食べたい。そこで東京・大門の「らーめんバリ男」に行ってきました。その食べ応えをレポートします。
東京タワー近くの都会に赤い大門とらーめんバリ男

どうしてもがっつり系のラーメンが食べたい気分。そこで、電車に乗って気になっていた一軒に向かいました。
前から名前だけ知っていた「らーめんバリ男」。都営浅草線(または大江戸線)大門駅から徒歩2分にある、真っ赤な外観。初めて足を運ぶこともあり、どんな一杯が待っているのか胸の内で期待が膨らみます。
前から名前だけ知っていた「らーめんバリ男」。都営浅草線(または大江戸線)大門駅から徒歩2分にある、真っ赤な外観。初めて足を運ぶこともあり、どんな一杯が待っているのか胸の内で期待が膨らみます。

すぐそばには増上寺の大きな門があり、その向こう側には東京タワーが姿をのぞかせます。歴史と都市が同居するこの街らしい景色、昼時だったこともあり周囲には急ぎ足のビジネスマンの姿が目立ちました。その流れに紛れながら、頭の中はすでに「バリ男」でいっぱい。

赤い看板が視界に入りました。「あ、ついに見えた!」と思った瞬間、胸が高鳴ります。信号を渡りながら近づくにつれて、その赤色はどんどん濃さを増し、目の前に迫ってきます。
歩くテンポも自然と早まり、気づけば気持ちまで前のめりになっていました。周囲の雑踏の中で、その一角だけが別世界のように際立っていて、スープを炊く香りが漂ってくる気がします。
券売機を前にした緊張と期待感

店内はカウンター席のみで、シンプルながら落ち着いた雰囲気。券売機で選んだのは「らーめん」(麺300g、豚3枚、1000円)。トッピングは無料で「野菜・アブラ・カラメ」から選べるので、迷わず「野菜マシ」にしました。食券を渡しただけなのに、どんな丼が出てくるのか期待が膨らんでいきます。
噛みごたえのある平打ち極太麺と食べ応えの豚

丼を前にすると、こんもりと盛られたもやしに圧倒。その手前には存在感のある豚が重なり、スープの表面からは湯気とともに食欲をそそる香りが立ちのぼってきます。その存在感に「これは本気で挑まないと完食できないかもしれない」と覚悟を決めました。

平打ちの極太麺は太く、ザクッとした歯ごたえが特徴的です。噛むごとに小麦の香りがしっかりと広がり、麺を一口すすっただけで「これは食べ応えがある」と実感できました。その太さゆえか、スープをしっかりと受け止めてくれるので、丼全体のボリュームを存分に楽しめる麺でした。

スープは豚骨に特製しょうゆダレを合わせてあり、濃厚でありながらも重過ぎず、どんどん箸が進みます。レンゲで口に運ぶと、濃厚な豚の風味も広がり、しょうゆの香りがふっと鼻へ抜けていきました。麺をすすっても、豚をかじっても、しっかりと受け止めてくれる味わいで、丼全体を一体にまとめてくれます。

豚は厚みがありながらも驚くほど食べやすく、ひと口かじると肉汁がじんわりと広がります。極太麺に負けない存在感があり、食べ進める楽しさ強めてくれました。
ニンニク投入で跳ね上がり加速するテンション

途中からはニンニクを投入。山盛りにしてスープに入れた瞬間、湯気と一緒に立ち上る香りが一気に広がり、テンションが跳ね上がります。

スープに溶け込むと、もともとの濃厚な旨味に鋭いパンチが加わり、口に入れた瞬間にガツンと響くような力強さ。胃袋に直撃する刺激はもちろん、体の奥からスイッチが入ったような感覚があり、気持ちまで一気に盛り上がっていきます。
唐辛子と酢を入れてさらに味変!最後まで飽きない

後半は唐辛子を投入しました。ひと口すすれば、濃厚な豚骨とニンニクの旨味にピリッとした辛みが重なり、舌の上を走り抜けるような感覚。体の内側からじんわり熱がこみ上げ、額にうっすら汗がにじみます。ですが、味の印象が切り替わったことで、最後まで新鮮な気持ちで食べ進めることができました。

さらに酢をひと回しすれば、またまた味がガラリと変わります。レンゲを口に運ぶと、重厚な旨味の中に爽やかな酸味が加わり、口当たりがぐっと軽やかになりました。濃厚な余韻を残しつつも、不思議とすっきりとした後味、思わず「同じスープなのか」と感じるほどの変化です。

麺を食べ終えたあとは、ただ満腹になっただけではありません。お腹の底からじんわりと温かさが広がり、力が湧いてくるような感覚がありました。さらに「しっかり食べきった」という達成感が心の奥まで染み込み、高揚感に包まれました。食後も体の中に心地よい余韻が残り、しばらくはその満足感に酔いしれます。
一杯で得られる、非日常の充実感

「らーめんバリ男」の体験は、いつものランチタイムを超える満足感がありました。目の前に置かれた瞬間の期待感、麺をすするワクワク感、ニンニクで加速する快感、味変で広がる楽しさ。食べ進める時間そのものがエンターテインメントです。

看板の派手な見た目とは裏腹に、味、バランス、食べやすさまで考えられた一杯を食べられる店。大門で本気のラーメンを味わいたいときに、また立ち寄りたくなる存在でした。
らーめんバリ男 大門店
所在地/東京都港区芝大門2-1-8 芝大門マンション 1F
取材・文/SYURI
らーめんバリ男 大門店
所在地/東京都港区芝大門2-1-8 芝大門マンション 1F
取材・文/SYURI