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【ラーメン紀行】横浜・麺場 浜虎「コク塩そば」は、休日の贅沢気分を満たしてくれた

【ラーメン紀行】横浜・麺場 浜虎「コク塩そば」は、休日の贅沢気分を満たしてくれた

2024年に神奈川百名店へ初選出された横浜駅西口の「麺場 浜虎」。その人気No.1「コク塩そば」は、パイタンスープと玉ネギ醤が重なり合う濃厚ながらも軽やかな一杯。休日にゆったり味わいたい贅沢なラーメンでした。

横浜駅西口から5分、神奈川百名店「麺場 浜虎」へ

休日の昼前。少し遅めの朝食の後はどこかでゆっくり過ごしたい気分でした。「せっかく休みだから、気になっていた店に行ってみよう」と思い浮かんだのは、横浜駅西口にある「麺場 浜虎」。2024年に神奈川百名店へ初選出されたと聞き、ずっと気になっていました。横浜駅から徒歩約5分というところも、休日の気分にちょうど良い距離感でした。
店の外にある食券機で、迷わず「コク塩そば」を選びました。ガツンとくるスープという言葉に惹かれたのもありますが、何より「鶏白湯×玉ネギ醤」という珍しい組み合わせが気になっていたのです。

店内は活気ありながら落ち着いた雰囲気

扉を開けると、ラップ調の軽快な音楽が流れ、木目調のカウンターが並ぶ店内は落ち着いた雰囲気でした。平日の11時。まだ混雑前の時間帯で、すぐにカウンター席へ。

セルフのお茶はジャスミン茶。ほのかに香る花のような風味が、気持ちをゆるめてくれました。厨房から聞こえる調理の音を耳にしながら、自然と期待が高まっていきます。

スープの濃厚な香りだけで食欲が刺激される

ほどなく運ばれてきたコク塩そば。スープは見るからに濃厚で、レンゲを入れた瞬間にとろみを感じました。ひと口すすると鶏の旨味がじわりと広がり、後から玉ネギ醤の香ばしいコクが追いかけてきます。
濃厚なのに重たくなく、塩味のキレが全体をまとめてくれています。思わず「これだ」と小さくうなずいてしまいました。

モチッとした麺、しっとりチャーシュー、完成度を感じさせてくれる一杯

麺は中太のちぢれ麺。多加水ならではの弾力があり、噛むたびに心地よい反発を感じます。スープをしっかりとまといながら、主張しすぎないバランスの良さが印象的でした。

すすった瞬間にスープの旨味と小麦の香りがふわりと立ちのぼり、箸を持つ手が止まりません。
トッピングの鶏チャーシューは、厚みがありながら驚くほど柔らかく、口の中でほどけるように広がります。低温で丁寧に仕上げられたようなしっとり感があり、噛むたびに鶏の旨味と塩味の調和を感じさせてくれます。
さらに、刻み玉ネギのシャキッとした食感が、濃厚なスープを軽やかにリセット。まろやかさと爽やかさが交互に訪れるバランスが心地よく、食べ進めるほどに一杯の完成度を感じさせてくれました。

休日の贅沢な寄り道におすすめ

麺を食べ終えたころ、カウンターに置かれた「ハーブミックス」が目に留まりました。試しにレンゲ一杯分のスープへ少しだけ加えてみると、ふわっと爽やかな香りが広がります。
コクのある鶏白湯にハーブの清涼感が重なり、ひと口ごとに表情が変わるようでした。レンゲを置いたあとも、口の中にはやさしい塩味と香りの余韻が残り、体の芯までじんわりと温まる満ち足りた気分に。
店を出ると、秋の風が少し冷たく感じました。「次は朝ラーメンの時間にも来てみようかな」そんな考えが自然と浮かびます。浜虎では8:00〜10:30の時間帯で朝専用メニューも提供しているそう。休日の朝、早起きしてこのスープを味わう。そんな一日の始まりも、きっと悪くありません。

麺場 浜虎
所在地/神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町2-12-1 鶴屋町第二ビル 1F

取材・文/SYURI
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