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名物・パーコ麺を求めて! 横浜のラーメン文化を担ってきた老舗「くじら軒」に行ってみた

名物・パーコ麺を求めて! 横浜のラーメン文化を担ってきた老舗「くじら軒」に行ってみた

横浜市都筑区にある1996年創業「らーめん くじら軒」。センター北エリアをドライブ途中に立ち寄り、住宅街の中にある店の名物パーコ麺を実食してきました。

一度は行きたいと思っていた横浜の「らーめん くじら軒」

横浜市都筑区にある1996年創業のラーメン店「くじら軒」。センター北エリアの住宅街にあり、看板はしっかり目立ちます。観光客向けの賑やかな店というよりは、地元の人が行きたくなるラーメン店という雰囲気があります。

横浜のラーメンの話になると名前を聞くことが多かったものの、実は訪れるのは今回が初めて。以前から一度は行ってみたいと思っていた店でした。
休日ドライブの途中、「そういえば、まだ行っていなかった」と思い出し、クルマのハンドルをセンター北方面へ向けました。区役所通りを南下し、牛久保公園を越えた先の店にハンドルを回します。
牛久保交差点を曲がると、住宅街の中に店が現れました。周囲には公園や住宅が並び、日常の生活圏の中にあるラーメン店という雰囲気です。

クルマで行っても安心、専用駐車場3台分あり

店の裏手には駐車場があり、そのうち「1・2・3番」の3台分がくじら軒の利用者用になっていました。クルマで来ても安心できるのは、このエリアではありがたいポイントですね。
平日の昼、12時半ごろに到着。入店したときは少し静かな印象でした。ただ、それもほんの数分のこと。その後は来店客が次々と席を埋め、満席状態になりました。

スーツ姿の会社員、近くで働いていると思われる作業着の男性、ひとりで静かに食べに来ている常連らしき客。客層もどこか落ち着いています。

初めて頼んだ看板メニュー「パーコ麺」

初めて訪れるラーメン店では、まず看板メニューを頼むと決めています。くじら軒の一番人気は「パーコ麺(濃口醤油)」(1250円)。食券を購入して店員さんに渡すと、 「揚げ物なので少し時間がかかります」と声をかけられました。
パーコ麺の主役は、その名の通り「パーコ」(排骨)。中国語でスペアリブなどの骨付きあばら肉を指す言葉です。そこから転じて、その排骨(スペアリブ)に下味をつけて衣をつけ、揚げた料理も「排骨」と呼ばれるようになりました。ラーメンの上に、その排骨(日本では骨なしの豚肉カツ風のものも含む)をのせたものが「パーコ麺」です。
くじら軒のパーコにも骨はついていませんが、揚げたてをザクっと切り分けてトッピングされていました。

琥珀色のスープはすっきり、細麺は軽やか

丼が運ばれてきて、まず目に入る澄んだスープ。表面には細かい油が浮かび、光を受けてきらきらと揺れています。琥珀色の液体は、見た目からして静かな存在感。まずはレンゲでひと口。鶏の旨味を軸に、魚介がふわりと香ります。
ちなみに、横浜のラーメンといえば、今や豚骨醤油ベースの家系スタイルを思い浮かべますが、くじら軒のパーコ麺は鶏+魚介の清湯醤油がベースで、いわゆる家系とはスタイルが異なるもの。
濃口醤油はスープの輪郭を整えながらも、出汁の邪魔をしません。鶏の旨味を軸に、魚介の風味がふわりと重なります。キレはありますが、強く主張するタイプではなく、すっきりとした後味に。脂の重さで押すラーメンというより、出汁のバランスで満足感をつくる一杯という印象でした。

細ストレート麺の軽やかさ

続いて麺。 細めのストレート麺です。つるっとした食感で、スープとよく合います。口に運ぶと、するすると入っていく軽さがあります。スープとの相性は悪くありません。少し控えめな存在感が、全体のバランスを整えているのかもしれません。

名物「パーコ」がラーメンの印象をガラリと変える

そして、このラーメンの主役がパーコ。丼いっぱいに広がる揚げ豚肉は、見た目のインパクトも十分です。揚げたてのパーコは、サクッと軽い衣。噛めば肉汁がじゅわっと広がります。甘辛い下味がしっかり入っていて、単体でも十分美味しい。
ただこのパーコ、スープの味を変化させる点が印象的。揚げ油と肉の旨味が少しずつ溶け出し、淡麗だったスープにコクと厚みが加わります。最初に飲んだスープと、食べ進めた後のスープは別物で、時間とともに味が変わっていく面白さがありました。

横浜のラーメン文化を味わえる一杯

くじら軒のラーメンは、強いインパクトで驚かせるタイプではありません。出汁のバランスで食べさせる、落ち着いた一杯です。住宅街の中で長く暖簾を下げてきた店というのも納得。ドライブの途中に立ち寄るラーメン店として、記憶に残る一軒でした。

らーめん くじら軒 横浜本店
所在地/神奈川県横浜市都筑区牛久保西1-2-10 アネックスパーク 1-B

取材・文/SYURI
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