LIFE
2024.12.12
ガイドブックには載っていないカリフォルニア⑤カリストガの2大ワイナリーへ
カリフォルニアのハイウェイ128号線沿いに、クルマで旅をしてきました。まだガイドブックには載っていない場所を探すドライブ。今回はカリストガにある2大ワイナリー。どちらも見晴らしが最高な名所です。
ナパバレーの中でも有名なワイナリー密集地カリストガ
カリフォルニアワインの名産地ナパバレーはとても広い。その中でもカリストガには適度にワイナリーが集まっていて、テイスティングをはしごしやすい地域。今回は建物で有名な2つのワイナリーに行ってきました。
ガイドブックには載っていないカリフォルニア④カルト的人気ワイナリーと小さな街
https://maduro-online.jp/life/20640
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中世の城?Castello di Amorosa
見ての通り「えっ?」っと思うほど完全な城。「Castello di Amorosa」は1885年にイタリア移民ヴィットリオ・サトゥイによって設立されたワイナリーですが、禁酒法(1920~1933年)により閉鎖されたのち、ヴィットリオの曾孫にあたるダリオが1975年に再開させたのだそう。
その後、14世紀のイタリア・トスカーナにある城をイメージした城を作ることを思い立ち、2007年に完成・公開。ナパバレーでも観光で訪れる人が多い施設です。
その後、14世紀のイタリア・トスカーナにある城をイメージした城を作ることを思い立ち、2007年に完成・公開。ナパバレーでも観光で訪れる人が多い施設です。
城壁だけかと思いきや、中も本格的。107の部屋、地下4階、地上4階、堀、跳ね橋、5つの塔、高い防御壁、中庭とロッジア、礼拝堂、馬小屋、武器庫、さらには拷問部屋までヨーロッパ中世の城を再現されています。
樽もいっぱい。迷路のような城内には本物なのか飾りなのかが分からない樽が数多くあって、ここがワイナリーだということを思い出させてくれます。
樽もいっぱい。迷路のような城内には本物なのか飾りなのかが分からない樽が数多くあって、ここがワイナリーだということを思い出させてくれます。
テイスティングは城の中を回りながら、突然始まります。
そしてツアーの最後には壁画が凄いホールでテイスティング。壁画には王様っぽい肖像が描かれていますが、ここが礼拝堂なのでしょうか。とにかく壮観な中世の雰囲気を味わえます。
肝心のワインですが、これがとても美味しい。品目が多く、白、赤のほか、デザートワインも。お酒全般に弱い筆者はたくさんの種類を味わってべろんべろん。
ナパバレーのぶどう園を横目に見ながら、もう一軒の名所へ。
ロープウエーで上がる近代的なSterling Vineyards
中世のような城とは対照的、とても近代的な施設の「Sterling Vineyards」。そのワイナリーは丘の上にあり、入るためにはまずロープウエーで揺られて上ります。
イギリス生まれのマイケル・ストーンとピーター・ニュートンは、ギリシャと北カリフォルニアの暖かい太陽、自然の美しさ、リラックスした温かい雰囲気を愛して、自分たちのワイナリーを開くことを決意。高品質でありながら手頃な価格のワインを作るため、1964年にスターリング・ヴィンヤーズが創設されます。
どうりでギリシャ・イオニア風の建築にも見えますね。
どうりでギリシャ・イオニア風の建築にも見えますね。
シンプルなラベルにすっきりとした白ワイン。丘の上の建物といい、全然ワインに詳しくない筆者でもそうと分かる、見ため通りのスッキリした辛口な味わい。
施設内は整然として広々、きっちり感がある個性的なワイナリーです。ワインを作るためには、やっぱり思想とか感性って大事なのでしょうね。
実際、先進的なワイナリーで、ナパバレーでヨーロッパのワイン醸造技術を最初に採用したり、ぶどう園の土壌の健康への配慮、そしてゴンドラを含む電力需要の100%をカバーするほどの太陽光発電設備もあるということです。
実際、先進的なワイナリーで、ナパバレーでヨーロッパのワイン醸造技術を最初に採用したり、ぶどう園の土壌の健康への配慮、そしてゴンドラを含む電力需要の100%をカバーするほどの太陽光発電設備もあるということです。
白に続いて赤。グラスを片手に展望台のようなバルコニーへと向かいます。
Sterling Vineyardsの特徴はなんといってもこの景色。およそ300フィート(約91メートル)の丘の上から見渡せるのは、ぶどう園とカリストガの山々がそびえる。壮大な景色とこの建物を観光地として楽しめるので、ナパバレーの中でも異彩を放つ場所だそうです。
ホテルの「Dr. Wilkinson's Backyard Resort & Mineral Springs」に戻ってきました。今日は併設されている「House of Better」で夕食です。
薪オーブンとニューメキシコ産のチリロースターがある、裏庭パーティーのような空間。コンパクトながら過ごしやすいレストランです。
薪オーブンとニューメキシコ産のチリロースターがある、裏庭パーティーのような空間。コンパクトながら過ごしやすいレストランです。
Dr. Wilkinson'sに併設されているHouse of Betterででウェルネスな夕食
「House of Better」はカウンター サービスと遊び心のある裏庭の体験が特徴で、屋根付きパティオの下のカラフルな座席エリアや裏庭っぽい芝生エリアで屋外で食事を楽しめます。
栄養価が高く、明るく新鮮な南西部風の料理はDr. Wilkinson'sのホテルのイメージとマッチしている、ウェルネスな食事体験でした。
栄養価が高く、明るく新鮮な南西部風の料理はDr. Wilkinson'sのホテルのイメージとマッチしている、ウェルネスな食事体験でした。
明日はホテルをチェックアウトして、カリストガからさらに北のガイザーヴィルに向かいます。
カリフォルニア観光局
https://www.visitcalifornia.com/jp/
Visit Napa Valley
https://www.visitnapavalley.com/
取材・文/垣野雅史
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取材・文/垣野雅史