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【東京公園ガイド】文豪の旧宅に入れる東京都世田谷区「都立蘆花恒春園」に行ってみた

【東京公園ガイド】文豪の旧宅に入れる東京都世田谷区「都立蘆花恒春園」に行ってみた

東京周辺に住んでいるなら、一度は耳にしたことがあるであろう芦花公園。その地名の由来となったのが、文豪・徳富蘆花。「都立蘆花恒春園」には彼の旧宅が残されていると聞き、立ち寄ってみました。

京王線芦花公園駅から歩いて約15分

都内をクルマで走っていると、よく目にする"芦花公園"という文字。つい先日、たまたま気になって検索してみたところ、芦花公園の"芦花"は明治や大正時代に活躍した文豪の徳富蘆花(1868-1927年)からきているらしい。そして、東京都世田谷区にある「蘆花恒春園」(ろかこうしゅんえん)の敷地内には、彼が婦人と一緒に暮らした旧宅がそのまま残されているんだとか。
ということで、今週の公園めぐりは、「都立蘆花恒春園」に決定! 芦花公園という名前だと思っていたのですが、本当の名前は蘆花恒春園なのですね。最寄駅の京王線芦花公園駅から歩いて約15分ですが、有料の駐車場もありました。

徳富蘆花の息吹を感じられる旧宅があるエリア

正門から入ると、すぐそばに徳富蘆花旧宅と記された石碑が建っていました。園内はキレイに整備されていて、居心地のいい空間が広がっています。平日の昼間ということもあり、筆者のほかに1組しかいない模様。これはゆっくりと散策できそうです。
敷地内を進んでいくと目に入るのが、この竹林。この写真に収まりきらないほど広く「都内にこんな立派な竹林があるなんて…」と見入ってしまいました。公式サイトを見てみると、これは徳富蘆花が植えたものなんだとか。令和の今、彼の息吹を感じられて感動です。
続いて、彼の作品などが展示されている芦花記念館を見学。
さらに足を進めると、徳富蘆花の旧宅がありました。一度改修工事が行われいてるようですが、かなり綺麗に残っていますね。
「ほうほう、こんな家に住んでいたのか」と感慨にふけっていたら、猫を発見。この公園に住んでいるのでしょうか。帰宅後ちょっと調べてみたのですが、徳富蘆花にはトトという愛猫がいたそう。あちこちに彼の名残が感じられて、なんだか不思議な気持ちになります。
「びっくりさせてごめんね」と声をかけて立ち去ろうとすると、目の前をゆっくり歩いていきます。「逃げているのかな?」と思ったのですが、時々振り返ったり座ったりしながら待ってくれているようです。道案内してくれたのかな?
途中の分かれ道で猫と解散。なんか心がうるおいました。猫の後ろ姿を見送った後、左に目を向けてみると梅花書屋がありました。
そのすぐそばには母屋があり、ここから旧宅の中に入れるようになっています。入場は無料で、公開時間は9時から16時までとのこと。
駅から歩いてきたこともありちょっと休憩したいなぁと思っていたら、屋根つきの休憩スポットを発見。
ここに座ると、徳富蘆花の旧宅をゆったり見渡せます。屋根もあるので、さらに気温が上がったとしても快適に過ごせそう。

散策が楽しい公園エリア

徳富蘆花とその夫人の墓に手を合わせたら、次のエリアに向かいましょう。旧宅エリアから出ると、途端に犬の鳴き声や子どもの声が聞こえてきました。
先ほどのエリア雰囲気がガラリと変わり、ランナーや犬の散歩をする人、日光浴をする人など、多くの人がいました。大きな木もあり、日陰も日向も楽しめるところがなんとも心地よい。旧宅エリアにはほとんど人がいなかったので、そのギャップにちょっと驚き。
この日は気温も高かったこともありアウターを脱いで散歩を楽しんでいると、「花の丘」という看板を発見!
花の丘エリアに入った途端、花の香りがふわっと! 筆者が立ち寄ったのは3月中旬。時期が良かったのか葉の花が満開です。近くにあった看板を見てみると、10月に近くの小学校の生徒が種を蒔いたんだとか。まだ蕾でしたが、このほかにもチューリップなどが植えられていました。
やけに犬が多いなと思ったのですが、それもそのはず。大きなドッグランがありました。小型犬エリアとフリーエリアに分かれていて、それぞれ広々としたドッグラン。利用申請もWEB上でできるので、手軽に利用できます。
最近、公園などの公共の場では見かけなくなってきたゴミ箱もありました。犬のフンはもちろん捨てられませんが、それ以外のゴミは捨てられます。身軽に帰路につけるのはうれしい! 

「蘆花恒春園」は徳富蘆花の息吹を肌で感じられるだけでなく、美しい花々も見られるステキな公園でした。次は園内全体を楽しむために、愛犬と一緒に来ようと思います。
スポット名/蘆花恒春園
住所/世田谷区粕谷一丁目
営業時間/常時開園
※開園時間 9:00~16:30(恒春園区域)、徳冨蘆花旧宅および蘆花記念館は16:00まで
料金/無料(集会場は有料)
●東京都公園協会
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