CAR & BIKE
2025.07.24
【頭文字D聖地巡礼】赤城山ダウンヒルとハチロク エンジンブローのポイントを巡る
「頭文字D」(しげの秀一・講談社)作品の聖地巡礼シリーズ赤城山編。赤城山は物語の主要キャラクターである高橋兄弟のホームコースがある場所です。初期の名シーンが繰り広げられた峠を実際に走ってきました。
スタート地点は赤城山総合観光案内所付近

作中で赤城山コースのスタート地点となっているのは頂上から国道4号線を少し降りたところにある、赤城山総合観光案内所付近とされています。六角形の建物が目印で作中でも印象的な場所、実際に中へ入ってみると観光客で賑わうレストハウスとなっていました。

白樺牧場のソフトクリームをはじめ、さまざまなメニューがあり、とても賑わっていました。山頂にある大沼付近のドライブインで食事をしない場合はこちらでも良さそうです。

クルマを走らせて、コースを確認していきたいと思います。どのような風景があるのか楽しみ。

走ってみると意外と直線が多い印象で、太陽の光が差し込む明るい道となっています。速度超過を防ぐ道路の段差がところどころに設置されていました。バトルの場所といった雰囲気はほとんど感じられません。
来てみたかったエンジンブロー後の側道

ただ名シーンがたくさん生まれた赤城山には、筆者が一番来たかったスポットがあります。それがこのハチロクがエンジンブローして停車してまった場所。作中では主人公である藤原拓海がフラストレーションを吐き出すために無謀なバトルに挑んだ結果、クルマを壊した後悔と涙が生まれてしまうシーンとなっています。

筆者のジムニーも奥多摩の山中でエンジンがストップして、恐ろしい無力感に襲われた経験があります。あの名シーンと自分を重ね、峠道の脇で勝手にシンパシーを感じてしまいました。作中と同じようにエンジンを載せ替えて復活した愛車とここに来れたことに少し感動します。
連続ヘアピンからゴール地点・姫百合駐車場へ

コース後半は大小のヘアピンカーブが連続する、きついコースとなっています。作中では高橋涼介が因縁の相手である須藤京一をカウンターでオーバーテイクするシーンがあり、この区間でさまざまなドラマが描かれていた印象深いポイントです。

ゴール地点は登山口にもなっている姫百合駐車場。走ってみるとかなり短いコースのように感じました。駐車場付近には堰堤を流れる清流の音が響いていて、非常に気持ちがいい場所です。

以前訪れた榛名山に続き、赤城山も聖地巡礼できてとても楽しい旅になりました。赤城山は高原の避暑地といった雰囲気があり、観光地としてもとても人気のスポット。窓を全開にしてカラッとした空気を浴びながらドライブするにはピッタリの場所です。ぜひ赤城山に訪れてみてはいかがでしょうか。
取材・文/田中一馬