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【DIY】ジムニーのエアコンが一定時間で風量落ちる!? 外さずに掃除してみた

【DIY】ジムニーのエアコンが一定時間で風量落ちる!? 外さずに掃除してみた

今年の夏はJA22ジムニーのエアコンで、空気が冷えるものの「風量が落ちる」で困っていました。オイル交換のついでに整備士さんに状況を伝えた結果、溜まったホコリの可能性。自分でできそうだったので、まずはホコリ除去に挑戦してみました。

風量が落ちる原因? エバポレーターとは

エアコン風量が落ちる原因とみられるエバポレーターは、助手席の足元部分にあり、簡易的なカバーを隔てて外部にさらされるような状態にあります。

エバポレーターは「熱交換器」または「蒸発器」という意味があり、エバポレーターに噴霧されたエアコンガスが気化することで空気が冷やされ、その空気が車内に送られて冷える仕組みになっているそうです。

外さないとアクセスは困難なのだが…

エバポレーターの状態を確認してみると、ホコリで目詰まりを起こしているのがわかります。手前には格子状のカバーがあり、簡単にはアクセスできそうにありません。多くのJA系ジムニーのオーナーは周辺の内装パーツを外して、エバポレーターを丸洗いしていました。

筆者はそのような技術がないので、別の方法を試したいと思います。

エバポレータークリーナーを買ってみた

用意したのはずばり、エバポレータークリーナー。各メーカーで様々なタイプがありましたが、価格が抑えめのDRIVE JOYのクリーナーを選びました。
エバポレータークリーナーの多くがフィルター付きのクルマに使用するのが基本のようで、JA22ジムニーのようなフィルターがない車種には向いていない印象です。

ではなぜクリーナーを利用するのかというと、他に選択肢がなかったからです。付属しているクリップや消臭剤はフィルター付きのクルマで施工する際に使用するもので、今回のような場合には使えませんでした。

クリーナー施工の前に!加工した掃除機で掃除ホコリ除去

いざクリーナーの薬剤を噴射する前になって、改めて状況を考えると、その前にホコリはどうにか除去した方が良さそうだと思いました。あらためてネットなどでリサーチすると、掃除機にホースを取り付けたオリジナルの器具で掃除している人がいたので、真似して作ってみました。

掃除機とホースはマスキングテープで巻いて接続。
ホースの先端を差し込んでみると、格子状のカバーを通過して汚れに届きました! ただし、ホースの先が当たった部分はホコリを吸い込んでいそうだけど、作業スペースが狭く、全体を完璧にきれいにするのは難しそう。

完璧を目指していないので、可能な限り掃除してみました。
作業後の状態を見てみると、かなり除去できています。端の方をみてみるとまだまだホコリが残っているけど、これが限界かも。ここで作業を終わらせても良いのですが、せっかくクリーナーを用意したので試すことにしました。

クリーナーをエバポレーターに噴射

クリーナーに付属の管を取り付けて噴射します。本来はこのような使い方をしないらしいですが、とにかくエバポレーターにかかれば効果が得られるはず。やってみると内部の様子が確認しにくく、全体に噴射できているのか全く見当がつきません。

芳香剤のような匂いが車内に漂っています。リサーチ時目にしたのは、ユーザーのほとんどが消臭目当てに利用していて、パッケージの表示も除菌や消臭が強調されていました。

結局掃除機で吸引するのが一番効果あり?

噴射後はエアコンをかけて結露を起こし、その水分をドレーンから排水して施工完了。この説明書きを読んで気付いたのが、エアコンをONにすると、結露が発生して溜まったホコリが濡れるということです。

悩んでいた症状はエアコンをかけた後すぐではなく、ある程度時間がたってから発生します。エバポレーターの仕組みと状況から、結露とホコリが原因だったように思えます。
クリーナー後の様子を見たところ、見た目には掃除機後と大きな変化はありません。それでも一定距離試走してみたところ、風量が大きく落ちることなく、作業前よりは改善した感じかも。

結果としては掃除機でホコリを吸い込んだことが、改善につながったように感じます。こういったメンテナンスをしていると、クルマの構造が理解できる楽しさを感じます。今年の夏は終わったばかりですが、また暑い季節を迎えるのが楽しみです。
取材・文/田中一馬
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