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初心者がダイソーの釣具だけで海釣りに挑戦! 1870円で家族と楽しめる?

初心者がダイソーの釣具だけで海釣りに挑戦! 1870円で家族と楽しめる?

釣り初心者がダイソーの釣具3点(釣竿・仕掛け・エサ)だけで初めての海釣りに挑戦。数々のハプニングを家族に助けられながら、自然の中で過ごす時間を楽しみました。果たしてその釣果は?

初めての釣り、しかもダイソーで釣り具を揃える

休日、家族で「釣りに行ってみよう」という話になりました。我が家には釣り経験者がいますが、私自身は一度も釣りをしたことがありません。海辺で釣り糸を垂らす姿に憧れはあったものの、道具を揃えるのは難しそう。

「いきなり高価な釣具を買っても、使いこなせなかったらもったいない」。そう思って、ダイソーで売っていた必要最低限の3点だけ購入して、初めての釣りに挑戦です。

これが無いと始まらない、釣り竿1100円

まず選んだのは、メタリックブルーの伸縮式釣り竿。軽くて持ちやすく、リールにはすでに糸が巻かれていました。「これ一本で釣りができる」というシンプルさが、初心者には心強い。袋から取り出して持った瞬間、「思ったより本格的だ」と感じました。

商品名/釣り竿(メタリックブルー)
価格/1100円
材質/竿:グラスファイバー グリップ:EVA樹脂 糸:ナイロン100% 
サイズ/13cm×8cm×180cm
●大創産業

天秤、オモリ、針がついた仕掛けセットは110円

次に手に取ったのが、「ちょい投げ仕掛けセット」。釣り糸の先に取り付ける天秤(てんびん)・オモリ・針がひとまとめになっていて、袋の裏に取り付け方のイラストも描かれています。
釣具売り場で「どれを選べばいいかわからない」と迷う時間もなく、これ一つで釣りの形が整いました。

商品名/ちょい投げ仕掛けセット(7号、オモリ・天秤付、2本針×1セット)
価格/110円
材質/針:炭素鋼 オモリ:鉛 糸:ナイロン100% 
サイズ/12cm×1.5cm×110cm
●大創産業

エサはとりあえず3種類買ってみた、計660円

釣りといえば欠かせないのがエサ。今回は、常温で保存できる「Hitくん」シリーズを3種類(3袋)を買ってみましました。イカ、アサリ、そしてもうひとつは赤く染められたイカタイプ。どれも手のひらサイズの小袋に入っていて、見た目もコンパクト。釣り初心者の私でも扱いやすそうでした。
釣りまくるつもりで3袋も買いましたが、実際に使ったのは赤いイカとアサリの2種類。イカは少し弾力があり、指先で触るとしっとり柔らかい感触。アサリは小ぶりながらも本物の貝の香りがして、「本当にこれで魚が寄ってくるのか?」と興味をそそられました。

このエサでどんな魚が寄ってくるのだろうと、投げる前から夢が膨らみます。見た目以上にリアルで、海辺に立つだけで気持ちが高まっていきました。

商品名/常温保存生エサHitくん(イカ・赤)
価格/220円
材質/アメリカオオアカイカ(属:アメリカオオアカイカ属、種:アメリカオオアカイカ)
サイズ/9cm ×14.5cm ×0.7cm
内容量/固形約18g

商品名/常温保存エサHitくん(アサリ・ナチュラル)
価格/220円
材質/ABS樹脂、ポリスチレン
サイズ/9cm ×14.5cm ×0.7cm
内容量/固形10g

●大創産業

さぁ釣るぞ!その前にトラブル発覚

海辺に到着し、竿を伸ばして準備。リールはすでに取り付けられているので、「あとは投げるだけ」かと思っていたのですが、いざハンドルを回そうとすると…まったく動きません。
「え、固まってる?」と焦りつつ確認すると、リールのハンドルを固定するネジが緩んでいて、ハンドルが本体にしっかり固定されていない状態でした。つまり、リールがまだ組み立て途中のようなもの。ネジを締め直すと、ハンドルがスムーズに回転し、ようやくリールが正常に動作するようになりました。「これでやっと釣りができる!」と一安心。
ところが今度は、竿とリールの接合部がわずかにぐらついていることに気づきます。竿にリールを固定するナットも少し緩んでいたようで、家族に「そのまま投げてたらリールごと外れてたよ」と笑われながら、しっかり締め直しました。

初めての釣りは、ネジを締めるところから始まる。そんな小さなトラブルも、家族に教えてもらいながら直していく時間が、今では思い出のひとコマに。

投げて、待って、ただ海を眺める時間

ようやく仕掛けを投げ込み、海に糸を垂らします。オモリが水面に落ちるポチャンという音が思いのほか心地よく、ウキが波に揺れるのを眺めているだけで時間がゆっくりと流れました。
「釣れてる?」「もう少し巻いてみようか?」と家族で声をかけ合いながら、交代で竿を持ちます。子供たちは、糸が少し動くだけでも「きたかも!」と興奮気味。海風を感じながら過ごすその時間は、糸を垂れているだけでも十分に楽しいものでした。

この日の釣果はゼロ、でも得られる体験は釣りバカ日誌

結局この日は、魚を釣り上げることはできませんでした。ただ、釣り竿の扱い方を覚え、仕掛けをつけ、風や波の動きを感じながら海に立つ時間は、それだけで特別な体験になりました。

1500円弱でも工夫を重ねながら家族と過ごす時間の価値は変わりません。むしろ、「釣りってこうやって始まるんだ」と実感できたことで、「次はどんな魚を狙おうか」という楽しみが増えました。
釣りを終えてみて思ったのは、手軽な道具でも、得られる体験は本格的ということです。エサを付けるときのドキドキも、糸を垂らして待つ静けさも、家族で笑い合う時間も、すべてが初めての感覚でした。

高価な釣具を揃えなくても、少しの道具と好奇心があれば、海は十分に楽しめます。今回の釣りは、そんなシンプルな幸せを思い出させてくれる一日になりました。

取材・文/SYURI
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